自作のマクロスタンドです。市販のベローズのフォーカシングレールやマクロスライダーなどでは高倍率の撮影には全く間に合わないので自分で作りました。古い機械の部品とニコンの顕微鏡の租微動装置・ステージを組み合わせています。主にベローズの使用を想定していて、私自身はおよそ等倍から40倍くらいまでの撮影に使っていました（使用例２）。大雑把な位置調整はベローズのフォーカシングレールで行い、ピント合わせはステージの上下で行います。顕微鏡の焦準装置はカメラ用のものに比べると精度・強度ともに格段に優れているので、快適で精密な撮影ができます。ステージには十字動装置がついているので、被写体の微妙な位置合わせも簡単です。私は黒や白のプラスチック板、ガラス板などに標本を載せ、十字動装置に挟んで使っていました。ステージはある程度（３／４回転くらい）回転も可能なので構図合わせに便利です。
支柱の前面からステージ中心までの距離は約125mmですが、使用機材の光軸をステージ中心に合わせられるようにアジャスターを作っています。アジャスターの調整範囲は約20mmから75mmなので、三脚座面から光軸までが約105mmから50mmまでの機材なら光軸をステージ中心に一致させることができます（ニコンの名作ベローズPB-4であればアジャスターなしで支柱に直接取り付けるとほぼ一致します）。アジャスターは50X75mm、5mm厚のアルミ板をM5ボルトでつないだもので、調整と支柱への取り付けには8mmと10mmのスパナが必要です。また微妙なブレを防ぐためゴムシートなどは貼っていません。ステージ上下動のストロークは粗動約45mm、微動約2mmです。
支柱にはアジャスターを取り付けるための6.5mm径の穴を４カ所空けていて、最高位置のステージ面からの距離がそれぞれ約80、130、154、180mmです。この穴には１／４インチのボルトを通すことができるので、余った穴には照明用のアームなどの取り付けが出来て便利です。またスタンド全高は約420mm、台板は幅約140mmX奥行き約190mmです。
フォーカシングレール付きのベローズの使用を前提にしていますので、直接マクロレンズなどを付けたカメラボディを使用する場合は市販のクイックシューと長めのリリースプレートなどを併用する必要があります（使用例２）。
このスタンドは古い機械や顕微鏡の部品を組み合わせたものなので、余計な穴が何カ所か開いています。またステージ面には塗装剥がれ、その他の部分にも傷や汚れが多数あります。また頑丈には出来ていますが、素人工作なので各部の平行度・垂直度などの厳密な精度は出ていないと思います。
機材の取り付けや光軸位置の調整は結構手間がかかりますので、頻繁に交換や付け外しをするような使い方には向きません。また機材によっては適合しないことや、撮影倍率などに制限が出る場合もあると思います。上に記した寸法などを参考にご判断ください。
以上の説明と掲載画像で不明の点があれば何なりとご質問ください。ただし終了間際の質問はご返事が間に合わない場合があります。商品は１枚目の画像にあるものがすべてで、９、１０枚目（使用例１・２）に写っているベローズ・カメラ・レンズ・クイックシュー＆リリースプレートは商品には含まれませんのでご注意ください。発送はヤマト宅急便100サイズを予定していますが、梱包時、破損防止のためステージは本体から外しておきます。以上の説明をよくご理解の上、入札をご検討ください。